PANEL49 平成31年4月発行

会員の皆様方には建築士会活動にご支援をたまわり厚くお礼申しあげます。

さて、2018 年度の我々を取り巻く話題はたくさんありました。世界的には、英国のEU離脱、北朝鮮の核脅威、銃乱射事件頻発、トランプのロシア疑惑・イラン制裁復活、米中経済戦争、等々今までの常識では考えられなかった様な事が起こっています。国内に目を向けると10 月に本庶博士のノーベル賞受賞、11 月の大阪万博2025 決定などの明るい話もありましたが、度重なる災害が発生しました。2018 年6 月の大阪北部地震、7 月の西日本豪雨、8 月の猛暑、9 月には台風21 号と震度7 の北海道地震、などの災害が立て続けに起こりました。また、スルガ銀行のシェアハウス不正融資、レオパレス21 の法令違反、KYB
ダンパーの検査データ改ざん、などの不正事件で建築業界に対しては社会の目がますます厳しくなってきています。
ところで、今年で平成の時代が終わり新しい元号に移ります。空白の30 年とか揶揄されますが、もう30 年が経ってしまったのかと感慨ひとしおです。平成元年は「ベルリンの壁崩壊」という歴史的にみても象徴的な事件に始まり,数々の戦争・紛争・テロ事件などを経て、政治的には東西冷戦の終結、EU の発足、ロシアの混乱と再生、中国の台頭など、経済的にはバブル経済崩壊の後、欧州・アジア通貨危機、リーマンショックなどを経て現在に至っています。
建設業の就業者数は平成元年の560 万人から平成9 年の685 万人をピークに減少し平成23 年の473 万人を底に微増し以降は500 万人前後で横ばいを続けています。建設投資も住宅着工戸数もバブル期の6 割程度になっているのに、就業者の高齢化率(65 歳以上)はこの30 年で12%から28%に上昇しています。やはり少子高齢化の波には逆らえません。建築の世界では、この30 年の間にコンピューターが飛躍的に進化をとげて、電卓やT 定規からパソコン・CAD の時代になり最近ではBIM に展開しようとしています。この間にも建設業を取り巻くいろいろなことがありました。ロックフェラーセンター買収に始まり、ゼネコン汚職、阪神大震災、基準法の性能規定化、建築確認の民間開放、歌舞伎町雑居ビル火災、新潟県中越地震、六本木ヒルズ回転ドア事故、構造計算書偽造事件、シンドラー社EV 事故、東日本大震災、東洋ゴム免震偽装事件、杭工事偽装事件、熊本地震、糸魚川大火、九州北部豪雨、等々数え上げればきりがありません。この中でも地震については、地震国に住む我々には避けて通れない災害です。特に神戸は未曽有の災害である阪神大震災で大打撃を受け、20 数年が経ち、そして立ち直りようやくその記憶も薄れかけています。しかしながら忘れたころにやってくるのが災害の常です。ましてや建築を生業とする我々建築士には地震災害に対応する責務があります。来たるべき大地震に備えていかに建築の安全・安心を高めていくかが我々建築士に課せられた急務ではないでしょうか。
最後になりましたが、建築士会神戸支部では研修委員会、企画委員会、青年委員会の各委員会で講習会、見学会、セミナー、耐震診断等いろいろな事業活動をしています。神戸支部では来年度も建築士会を中心にして今まで以上に魅力ある事業活動を計画していこうと頑張っておりますので、皆さんのご協力のほどよろしくお願い致します。
以上

平成31年4月27日 前川象二郎支部長 挨拶より

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