PANEL53 令和5年4月発行

日本の未来の為に

公益社団法人 兵庫県建築士会 神戸支部 支部長の戎でございます。
日頃より会員の皆様には当会へのご支援とご協力を賜りまして感謝いたします。
昨年、支部設立60周年の年を迎え、記念式典も無事終えることができました。ひとえに会員の皆様、並びに建築士会に賛同してご支援頂いている方々のおかげだと感謝申し上げます。
令和2年に始まったコロナ感染症も今では感染者が徐々に減少し、常態化されてきたように思います。令和5年3月13日から、政府よりマスク着用については個人の判断に委ねられることになり、個人々々が責任を持って行動することとなりました。但し、推奨として、「周囲の方に感染を広げないために、受診時や医療機関・高齢者施設などを訪問する時、通勤ラッシュ時等、電車・バスに乗車する時はマスクを着用しましょう。又、自分の身体を感染から守る為に、重症化リスクの高い方が混雑した場所に行く時はマスク着用が効果的です。」とのことで国民に注意を呼びかけています。自分の身体を守るには自分自身で考え、注意して行動することが必要であると思います。

この3年間、毎日コロナ感染者数は、テレビ、インターネットなどのニュースで報じられていましたが、最近は少なくなってきています。しかし、マスコミの情報量に惑わされることのないよう感染状況に注意が必要ではないでしょうか。
コロナ感染症が常態化し、感染にも対応できるようになってきたことで、行動制限も緩和され、少しですが霧が晴れて明るくなったように思います。

今年はWBC(ワールド・べースボール・クラッシック)が開催されました。日本での応援はマスクを着用しているものの、声だし応援が可能となり、球場だけにとどまらず、日本全国で盛り上がり、日本が見事に野球発祥の国、アメリカを抑えて優勝しました。そして、私たちに勇気と感動と希望を与えてくれました。そして、夢が現実となることを教えてくれました。コロナ禍で押えられていた行動制限も解除されて、日常生活が戻り、未来に向かって前進していくような気持ちにさせられました。
建築業界において、コロナ禍で今まで我慢していた「ものづくり」が私たち建築士にとって力を発揮できる状態に戻ってきました。東北地震の時に楽天イーグルスの嶋選手がファンに向けて送った言葉を借りると、「再び立ち上がり 見せましょう 建築の底力を、見せましょう 建築士の底力を、見せましょう 建築主の底力を、共に頑張りましょう 日本の未来の為に」景気が落ち込んだ日本の社会を「ものづくり」で再び元気にしていきましょう。

私たち建築士にできることは何があるでしょうか。いろんな災害に対処できる堅剛な建物や環境を造ることはもとより、人と人のコミュニケーションによる情報の伝達、交換により、人々に精神的な安心感をもっていただくことが重要であると考えます。何事にもくじけず、希望と微笑みをもって社会に寄り添い困難に立ち向かっていくことではないでしょうか。
建築士会は今後も会員の皆様が互いに情報の提供、交換を円滑に行える団体であること、そのことにより人々に物理的・精神的に安心・安全な社会生活がおくれる「ものづくり」を提供することで社会に貢献できるのではないでしょうか。

最後になりますが、これからの公益社団法人兵庫県建築士会神戸支部では、会員の皆様に対し、講習会、見学会、セミナー、耐震相談等の事業活動を展開することで、多くの情報を得ていただき、技術の向上、知識の習得、研鑽の一助として役立てて頂きたいと考えています。
更に、一般の方々に建築士の存在を知っていただき、建築士としての技術、知識を提供することが建築士の地位向上につながり、建築の職能団体である建築士会が市民に認められた団体で、社会的地位を確保できることを願っています。会員皆様には相互扶助をもって、笑顔で安心し、希望が持てる建築士会にご参加して頂けるような団体になる為に、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。
そして、会員皆様方のこれからの、ご多幸とご健勝を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

令和5年4月22日 戎 孝之 支部長 挨拶より

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